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5年目企画「戯曲年間」vol.4「満開の案山子がなる」


【概要】

ユニット・ピコ5年目企画「戯曲年間」 第4弾は「曖昧」なお芝居を。

【あらすじ】

古いアパートの一室。頻繁にかかってくる無言電話。
渡辺と竹中はここを拠点に、2人きりで「宗教活動」を続けている。
竹中の妻・かおりは夫に「説得」を続けるが、竹中は聞く耳を持たない。
男は仕事を終え、勧誘活動に出向き、そして戻る。
女はバイトに通い、電話を待ちながら帳簿をつける。
妻は子を育て、家事をこなし、夫を追う。
変化のない日々を繰り返していた3人だったが、ある夜竹中は渡辺に声を掛ける。
「……もう、やめましょうか」

―という風に見える、という話。

【脚本】

山岡徳貴子

【演出】

中野志保

【出演】

竹中:町田あつし(チーム☆無所族)
渡辺:やまさき
かおり:宮﨑萌美(劇団シバイヌ)

【基本情報】

2021年
5月22日(土) :クリエイティブ・スペース赤れんが ホールⅡ
5月23日(日):山口教育会館 ホール

ユニット・ピコ5年目企画「戯曲年間」
第4弾は「曖昧」なお芝居を。
2000年代、劇団「魚灯」での作・演出を中心に、役者としても活躍された山岡徳貴子さんの作品をお届け。
どこか可笑しくて、何かおかしい。不安定な背景の中で日常を生きる3人の、数コマが切り取られた不思議な4幕劇です。
今回は、普段別の舞台でそれぞれの活動・生活を送る「舞台上では初めまして」な3人の役者が演じました。

【山岡徳貴子】
京都を拠点に活動する劇作家・演出家。1973年大阪市生まれ。
鈴江俊郎の「劇団八時半」の中心女優として活躍していた99年に演劇ユニット「魚灯」を結成、03年に「劇団八時半」を退団し、04年に劇団「魚灯」として活動を再開。脚本・演出を務める。
集団自殺、宗教団体、性犯罪などの社会的な題材も扱いながら、人間の内面を執拗にえぐる残酷さとそれを笑い飛ばす愛とユーモアに溢れ、緊迫感漂う上演により評価を得ている。
99年に『逃げてゆくもの』(ドラマドクター/平田オリザ)で第1回北の戯曲賞優秀賞(北海道文化財団主催)、同年より3年連続OMS戯曲賞最終候補となり、01年『祭りの兆し』で第8回OMS戯曲賞佳作を受賞。07年「リージョナルシアター・シリーズ リーディング公演部門」で発表した『静物たちの遊泳』が絶賛を受け、今回の「創作・育成プログラム部門」に選出された。
『静物たちの遊泳』は、第52回岸田國士戯曲賞の最終候補作にも選ばれている。
『満開の案山子がなる』は98年の作品。

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