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5年目企画「戯曲年間」vol.5「蝶のやうな私の郷愁」


【概要】

ユニット・ピコ5年目企画「戯曲年間」 ラスト第5弾は、大雨の町の中で。

【あらすじ】

波。

世界にラジオがある。
それが電波を受信し音を出す。
「午後のニュースと天気予報」
まるで潮の満ち引きのように近づいては遠のく。

それがやがて日常になる。

夕方、あるアパートの部屋。

笥(たんす)が二点肩を並べて置いてある。
ちゃぶ台。その上手の方にテレビ。
その他様々な日常の品々が、そこにはあるに違いない。

女が、ちゃぶ台に頬杖をついて座っている。
眠っているのか、それとも、ラジオから流れる音楽に
聴き入っているのか、それは誰にもわからない。

音楽が切れ、ラジオは台風情報を告げる。

ラジオのアナウンサー
「ここで、台風関係の情報をお伝えします。九州の東の海上を北上中の台風18号の影響で、関東地方は、これから夜にかけて、大雨の降る恐れがあります。」

【脚本】

松田正隆

【演出】

中野志保

【出演】

男:細田昌宏(劇団シバイヌ)
女:中野志保(ユニット・ピコ)

【基本情報】

2021年
8月7日(土)18時~
8月8日(日)14時~/18時~
別邸ひわだやにて

ユニット・ピコ5年目企画「戯曲年間」
ラスト第5弾は、大雨の町の中で。
「マレビトの会」をはじめ、演劇の新しい形式を追及し続ける脚本家・演出家、松田正隆の89年の戯曲をお届け。

【松田正隆】
マレビトの会代表。1962年長崎県生まれ。96年『海と日傘』で岸田國士戯曲賞、97年『月の岬』で読売演劇大賞作品賞、98年『夏の砂の上』で読売文学賞受賞。2003年より演劇の可能性を模索する集団「マレビトの会」を結成。
主な作品に『cryptograph』(07)、『声紋都市—父への手紙』(09)、写真家笹岡啓子との共同作品『PARK CITY』(09)、『HIROSHIMA-HAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会』(10)、『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』(12) などがある。
『蝶のやうな私の郷愁』は1989年初演。その後、1999年の再演時に大きく改訂された。

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